1年生になりました

自閉症と知的障害をもつ次女「きこ」(2016年生まれ・現在小1)は、話すことができませんが、4月から地域の小学校に通っています。

毎朝30分かけて歩いて登校、頑張っています。

入学して1ヶ月半経ちましたので、近況をお知らせしたいと思います。

目次

入学から1ヶ月半後のきこの様子

1ヶ月半経ったきこの様子はというと…

毎日にっこにこで過ごしています。とてもご機嫌で、本当に元気

『今日は学校楽しかった?』の問いかけに、答えは返ってきませんが、その表情が「楽しかった!」を物語っています。

ひとまずは、「きこ」の笑顔が見られるだけで一安心しています。

ただ、初めからスムーズにいったわけではありませんでした。

入学式

入学式へ

入場から会場までお母さんと一緒でもいいし、他の子ども達と同じように参加してもどちらでもいいですよと言われ、少し悩みましたが、後者を選択。

前日に、準備が整った会場で練習させてもらっていましたし、女性の先生がとなりについてくれるということで、お願いすることにしました。

会場の私たちの席には『指定席』の付箋が。

きこから6メートルくらい離れ、きこの様子がよく見える場所で、なにかあったらすぐに駆けつけられる位置に準備してくださいました。

前日からの学校側の配慮のおかげで、入学式には立派に参加できました。

それを見られただけで感無量。

途中で少し歩いてしまったり、落ち着きのない場面もありましたが、私たちからしたら100点!いや、120点です。

立派な姿に感動しました。

その後、支援級の方で先生のお話を聞きました。

担任の先生以外にも多くの先生方がいてくださり、きこの入学式をあたたかく見守り、お祝いしていただきました。

入学前から親身になって相談に乗っていただけたり、さまざまな配慮もしていただけて、心から感謝。

「悩んだけれど、良いところへ入学できて良かった」と、そう思いました。

環境の変化は大きかった…

しかし、翌日になり私の心模様は急変。

「なんてところにやってしまったんだろう?!」愕然としました。

1週間ほどは、朝から帰りまで一緒に付き添いました。

療育先や病院の先生にもしばらくは付き添いをしたほうがいいと勧められていました。

また、言葉のない娘です。先生方も対応が難しいと思いました。

それから、きこがある程度安心して過ごせるように環境を整えるのも自分の仕事だと意気込んでいたところもありました。

わかってはいたものの、地域の支援級は今までの療育施設とは全く異なる環境でした。

指示のほとんどが言葉のみ

視覚支援(目で見てわかる支援)がない

言葉だけでは理解が難しいきこにとっては『???』の連続。

今、なにを言われているのか、なにをする時間なのかがわからない。

わからないから、PECS(絵カード)で「パズルください」と先生に要求。

けれど、授業中。

「パズルはできません。パズルはあとで。」と言われてしまいます。

それでも、今何をしているのかが理解できないまま45分、着席し続けました。

途中、渋い顔で私の方を見て、『帰る』とランドセルを指差しました。

夕食後にお風呂に入れて寝かせようとすると、「ねんね!」「ねんね!」とお風呂に入らずに寝たいと主張。

なんとかお風呂に連れて行くも、大号泣。

夕方〜夜にかけての大号泣が数日続きました。

心と体の疲れがMAXだったと思います。

私は養護教諭でしたが、そのほとんどが中学校で小学校の支援級の実情は深く知りませんでした。

就学相談の際は、どこへ行っても、支援学校と支援級の違いについては口酸っぱく言われてきました。

個々に合わせた支援をしてくれるのが支援学校。いわゆる本人に合わせるというスタンス。

カリキュラムがあり、ペースは違えど、あくまでもそちらに沿って教育をしていくのが支援級。こちらは学校に合わせるというスタンス。

支援級では先生方の障害児教育に対する理解は本当にそれぞれ。

それらを理解した上で支援級を選びました。

頭ではわかっていました。わかっているつもりでしたが、実際に辛そうな我が子の姿を見るのは苦しかったです。

私が地域の支援級に期待をしすぎてしまっていたのかな、選択を間違えてしまったかなと当初は本気で後悔しました。

4月当初に整えたこと

1週間経ち、サポーターの先生も加わって大人の手が多くなったことや、きこが困らないようにある程度の環境を整えることができたので、私は付き添いをやめて、先生方にお願いするようにしました。

とりいそぎ4月当初に私が整えたことは以下の4つです。

荷物を置く場所に写真

くつ、帽子、体操服、給食セットなど、荷物をどこに置くのか、本人が見てわかるように置く場所にそれと同じ写真を貼り付けました。

靴は上靴、外靴で分けて示していただいていましたが、きこには見分けが難しく、本人の写真で示すようにすると、すんなり理解できました。

スケジュール

【当初のスケジュール】量が多く、2列になってしまいわかりずらい…

きこ用のスケジュールです。

クラス全体の流れとは別に、きこの行動を時系列で示したものです。

ひとつひとつの行動がカードになっていて、自ら確認して、実施、終わったらおしまいBOXへ入れることで、次に何をするのか見ればわかります。

これがあることで見通しを持つことができ、安心して過ごすことができます。

療育施設で教えていただき、自宅でも取り入れてきました。

「今日はここに行くよ」など、スケジュールを介してきことコミュニケーションをとることもできます。

きこにとっては欠かせないものです。

きこの心の安定として、これだけは整えたいと思っていました。

年度当初、先生方は本当に忙しいです。

なかなか細かいところまではお願いできません。

朝、私がきこを送った際に、今日の流れを教えていただき、スケジュールに今日の予定を貼り、きこに説明してから帰るようにしました。

日中は、先生方がその都度きこをスケジュールへ促して確認をさせてくれているようです。

ただ本来は、急な変更や中止を伝えることが、スケジュールを使う大きな目的。

例えば、体育の予定だったけど国語に変更になったというときには、スケジュールを本人に見せながら国語のカードを貼って変更を伝えると、スムーズに理解し、安心して活動に取り組めます。

きこは急な変更にパニックになることもないようで、先生方からするとスケジュールの必要性はあまり感じないようですが、目が見えにくい人がメガネをかけたらより見えやすくなるように、きこにとってはスケジュールで見通しをがもてることで、より安心して生活することができます。

もう少し落ち着いてきたら、折をみて、担任の先生にお願いしてみようと思っています。

スケジュールの仕様については四苦八苦。

【最新版】1列を隠してカードの数を少なく。授業の時間をわかりやすく。

先生に本人の様子を聞きつつ、あれやこれやと修正を加えながら、きこにとって使いやすいものになるように今も試行錯誤を続けています。

朝の準備の手順書

手順書を見ながら準備

朝の学校についてから、ランドセルの中の荷物を出してそれぞれの場所にしまう一連の作業を図(手順書)にして示しました。

支援級の朝は、あっちもこっちも手がかかり、先生もバッタバタ!

手順書を見ながら1人で準備ができるようにと、環境を整えました。

当初は連絡帳を出す場所や荷物を置く場所が決まっていなかったりして、手順書ひとつ作るのにも時間がかかりました。

手順書の仕様もスケジュールのように、終わったら剥がしておしまいBOXへの方がわかりやすいかなとも思いましたが、試作で作った手順書を見てやれていたので、1枚の紙にまとめる形式にしました。

右上の白い紙の下には月曜日のみ準備するものを記載。月曜には紙をめくる形式に。

↑先日やっと納得の最終版ができたところです。

きこは、それを見ながら、1人静かに準備をしています。

帰りの準備も一応作りましたが、使ってもらっているかは不明です。

 

学校用のミニPECS

言葉の代わりに、絵カード手渡すことで、自分から相手に思いを伝えます(PECS)。

家では3歳の頃から使っています。

学校でも自分の思いを伝える手段をと思い、学校用に小さいPECSブックを準備しました。

普段は机横のフックにかけています。

使う頻度は多くないようですが、「パズルください」「おかわりください」の要求がたまにあるようです。

きこの適応能力がすごい

付き添いをやめてから、数日後、なんとインフルエンザにかかってダウン。

1週間のお休みになりました。1週間後の金曜日から再登校。

月のスケジュールでこの日から学校に行くことを伝えていたからか、その日朝は嫌がることなく、自分からランドセルを背負い、元気に歩いて学校へ。

その日も学校ではにこにこ機嫌よく過ごせたようで…。

それからずっと機嫌良くにこにこで登校することができています。

インフルエンザ明けは給食が始まっていたこともあるのかなと思いましたが(笑)たぶん慣れてきたんでしょうね。

朝の様子を見ても学校がもうすっかり「自分の居場所」になっている様子。

自然体で過ごせています。

きこの適応力の高さに脱帽です。

学習

授業のプリント ひとつひとつに⭕️をつけてくれます

 

お勉強の方も、どれだけできているかはわかりませんが、少なくとも授業中は机に座ることができているようです。

ひらがなをなぞったり、自分の名前を書いたり。毎日授業で学習したプリントを持ち帰ってきます。

宿題 数字はまだうまくかけませんが、名前はなぞらなくても見本を見て書けるようになっていました!

最近は宿題もでるようになりました。

お友達とのかかわり

帰りの会でのさようならの挨拶。

となりのお友達をみながら、【起立→椅子をしまう→気をつけ→さようなら】一連の動作をしっかりやっていて感動します。

おともだちの動作を見て真似をする

これがなかなかできないことだったので…。

こうやって人を見たり、人が何を言っているのか聞き取ろうとするところが、特に最近成長してきたかなと感じるところです。

また、娘がぺたんと廊下に座り込んでいると「きこちゃん、どうしたの?だいじょうぶ」と声をかけてくれる子がいたりして…

すると、きこがその子を追うようにして教室に入ったり…。

こういうやりとりがあるだけでも、ここに通わせてもらっている意味があるかなとおもっています。

今後について

当初は心配しましたが、きこがにこにこしてくれていることで、現時点では安心して通わせることができています。

先生方には苦労をかけていると思いますが、きこのできることが増えるように試行錯誤してくださり、本当に感謝しています。

今後についてですが、現時点では6年間、地域の支援級に通うことは難しいと思っています。

将来のことを考えて、どこかの時点で支援学校に転校する予定です。

そのタイミングをいつにするのか…3年生なのか、4年生なのか、5年生なのか…。

様子をみながら考えていきたいと思っています。

就学先については、本当に悩み、時間をかけて夫婦で話し合い決めました。それについてはまた別の記事にしますね。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメント一覧 (4件)

  • ホワイトボードのとろこだけ、苗字が残っていますが良かったですか?

  • スケジュールのホワイトボードや朝やることのリストなど、見通しを持てることの安心感って大きいですね!勉強になります。
    きこちゃんが元気に通えているのは、先生方のサポートはもちろんですが、学校に任せきりにするのではなく、家庭でやれることを考えて実践しているからというのが大きいと感じました。

    • いつもありがとうございます。
      親としてはきこが安心して通えるように…との思いであれこれやってはいるのですが、やりすぎで学校との温度差が出ないようにと気をつけているところでもあります。そのあたりの塩梅がなかなか難しいです。

コメントする

目次